シラクーサではB&Bに泊まりました。
オルティージャ島のドゥオーモ広場から小道を入ったすぐのところにそのB&Bはあるはずなのに、
地図が示す場所にはホテルらしきものは見当たらず、
あるのは普通の家っぽい建物が数件だけ。
そのうちの一軒の玄関前でちょうど暇そうにしているおじさんがいたので、
これ幸いと尋ねてみました。
するとおじさんは「ふんふん、このB&Bを探してるって。自分だよ」
なんとこのおじさんが宿主だったのです。
しかも暇そうにしていた訳ではなく、
到着時間を事前に連絡しなかった私を待っていたようでした。
おじさんからのメールに気づかなかった私は平謝り。
おじさんは「も〜連絡したのにー」と言いながらも宿を丁寧に案内してくれ、
一通り案内が終わると私の部屋の前で長い立ち話をし、
「ゲストと話すの好きなんだ」とニコニコと色々な話をしてくれました。
朝食の時にはイタリア語を教えてくれて、
私が知っているイタリア語をちょこっと話すだけでBrava!!と喜んでくれ、
途中から奥さんも加わり気がつけば2時間もイタリア語講座を受けていました。
隣のバールで買って来てくれたという大きな焼き立てクロワッサンと、
奥さんが入れてくれたエスプレッソが美味しかったです。
宿を発つ時には私の姿が見えなくなるまで手を振って見送ってくれ、
たった3日の短い滞在の私にとても良くしてくれました。
おじさんとの出会いがあったおかげで、
シラクーサ滞在がより思い出深いものになったのは間違いありません。
ちなみにタイトルのAntoninoはおじさんの名前です。
私は普段人の顔に眉毛は描かないのですが、
おじさんの繋がりそうな立派な眉毛が忘れられず異例の眉ありになりました。
そんな立派な眉毛のAntoninoの宿はここです。
いつかまた再訪したいです。
B&B Domus Gaetani
Corte Cesare Gaetani n. 7 - palazzo Gaetani - Piano rialzato - ORTIGIA
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